イタリア語の名詞の複数形ルールをやさしく解説|初心者にもわかる変化パターンと例一覧


イタリア語を勉強し始めて最初に出てくる疑問のひとつが、
**「名詞の複数形ってどうやって変えるの?」**というもの。

英語と違って、イタリア語では**単語の語尾(おしり)**がガラッと変わるので、最初は少し戸惑うかもしれません。でも大丈夫。基本的なルールはとってもシンプルなんです。

この記事では、イタリア語の名詞の複数形の規則を、初心者の方にもわかりやすく、具体例つきで丁寧にご紹介します。


イタリア語の名詞には性別がある?

イタリア語では、すべての名詞に「性別」があります。
具体的には:

  • 男性名詞(maschile)

  • 女性名詞(femminile)

そして、それぞれの名詞に**単数形(singolare)複数形(plurale)**があります。

この「性」と「数」によって、名詞の形が変わるのがイタリア語の特徴です。


名詞の複数形の基本ルール一覧

複数形の作り方にはパターンがあります。以下に、最も一般的な規則を表でまとめました。

単数形の語尾 性別 複数形の語尾
-o 男性 -i libro → libri
-a 女性 -e casa → case
-e 男性/女性 -i studente → studentinotte → notti

ポイントは、語尾だけを変えるだけでOKというところです。


【例文つき】よく使う単語の複数形変化

  • ragazzo(男の子)→ ragazzi

  • amica(女友達)→ amiche

  • fiore(花)→ fiori

  • città(都市)→ città(※変化しないパターン)


【注意】不規則な複数形と変化しない名詞

イタリア語には、基本ルールに当てはまらない例外もいくつかあります。

◆ -à, -ù で終わる名詞は変化しない

例:

  • libertà(自由)→ libertà

  • tribù(部族)→ tribù

◆ 外来語はそのまま使われることが多い

例:

  • film(映画)→ film

  • sport(スポーツ)→ sport

これらは英語に近い感覚ですね。


発音にも注目!c→ch, g→ghの変化

名詞の語尾を変えるとき、発音を保つためにスペルも変わるケースがあります。

例:

  • amica(女友達)→ amiche(chで/k/の音を保つ)

  • collega(同僚)→ colleghi(ghで/g/の音を保つ)

このように、発音をキープするためのつづり変化も意識すると、より自然なイタリア語になりますよ。


シノニムや関連語も覚えておくと便利!

名詞を単体で覚えるのではなく、よく使う動詞や形容詞とセットで覚えるのもおすすめです。

例:

  • libri interessanti(面白い本たち)

  • case nuove(新しい家々)

  • amici simpatici(感じのいい友達たち)

こうすることで、実際の会話や作文で即使える表現力が身につきます


名詞の複数形を身につけるコツ

  • 日常的な名詞から少しずつ覚える(例:人・食べ物・場所)

  • アプリやクイズ形式でゲーム感覚に(おすすめ:Duolingo, Clozemaster)

  • 例文と一緒に覚える(記憶に定着しやすくなります)


まとめ:名詞の複数形は“型”を覚えれば怖くない

イタリア語の名詞の複数形は、語尾の変化パターンを覚えるだけで、ぐっと簡単になります。

最初は少し戸惑うかもしれませんが、毎日の学習で自然に身についていくもの。
今回ご紹介したルールと例文を参考に、少しずつ語彙を増やしていきましょう!


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