もう怖くない！イタリア語の形容詞と名詞をピタッと合わせる魔法のルール
イタリア語を勉強し始めたばかりの頃、「形容詞が名詞の形に合わせて変わるって、どういうこと？」と、戸惑った経験はありませんか？
「かわいい猫」は gatto carino、「かわいい猫たち」は gatti carini…、形容詞のcarinoがcariniに変わっていますよね。
実はこれ、イタリア語の文法でとても大切な**「形容詞と名詞の一致」**というルールなんです。このルールさえわかれば、イタリア語の文章が格段に作りやすくなりますよ。
この記事では、初心者の方でもスッキリわかるように、イタリア語の形容詞と名詞をピタッと一致させるための、シンプルでわかりやすいルールを解説します。
ルールはたったの2つ！「性と数」を合わせよう
イタリア語の形容詞が名詞と一致するルールは、とてもシンプルです。
それは、名詞の「性」と「数」に合わせて、形容詞の語尾変化させるというもの。
イタリア語の名詞には、「男性名詞」と「女性名詞」の2つの「性」があります。そして、「単数」と「複数」の「数」もあります。
形容詞も同じように、名詞の「性」と「数」に合わせて形を変える必要があるんです。
1. 男性名詞と女性名詞に合わせる
男性名詞の単数形には、語尾が -o で終わる形容詞を、女性名詞の単数形には、語尾が -a で終わる形容詞を使います。
un ragazzo **bello**（ハンサムな男の子）una ragazza **bella**（美しい女の子）
2. 単数形と複数形に合わせる
名詞が複数形になったら、形容詞の語尾も複数形に変化させます。
男性名詞の複数形には、
-iで終わる形容詞を使います。女性名詞の複数形には、
-eで終わる形容詞を使います。ragazzi **belli**（ハンサムな男の子たち）ragazze **belle**（美しい女の子たち）
これらのルールを覚えておけば、もう迷うことはありません。
応用編：注意すべきポイントと練習問題
基本的なルールがわかったところで、いくつかの応用編を見ていきましょう。
1. 語尾が -e で終わる形容詞は、性別関係なく同じ形
grande（大きい）やintelligente（賢い）のように、語尾が -e で終わる形容詞は、男性名詞にも女性名詞にも同じ形で使えます。
un ragazzo **grande**（背の高い男の子）una ragazza **grande**（背の高い女の子）
複数形にするときは、男女ともに -i に語尾変化します。
ragazzi **grandi**（背の高い男の子たち）ragazze **grandi**（背の高い女の子たち）
2. 形容詞の「位置」は名詞の後ろが基本
イタリア語では、形容詞は名詞の後ろに置くのが一般的です。
un libro **interessante**（面白い本）una macchina **rossa**（赤い車）
例外として、bello（美しい）、bravo（上手な）などの形容詞は、名詞の前に置かれることもあります。
3. 練習問題に挑戦してみよう！
ルールが理解できたら、実際に使ってみることが大切です。次の単語と形容詞を、正しい形で一致させてみましょう。
un amico（友達、男性）＋simpatico（親切な）una casa（家、女性）＋bianco（白い）dei libri（本、男性複数）＋nuovo（新しい）delle ragazze（女の子たち、女性複数）＋alto（背が高い）
答えは記事の最後にまとめてあります。
まとめ：一致ルールをマスターして、楽しくイタリア語を学ぼう！
イタリア語の形容詞と名詞の一致ルールは、最初こそ少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばとても簡単です。
今日学んだことをもう一度おさらいしてみましょう。
**性（男性・女性）と数（単数・複数）**を合わせる
語尾が
-oで終わる形容詞は、-o, -a, -i, -eと語尾変化する語尾が
-eで終わる形容詞は、性別関係なく-eのまま（複数形は-i）形容詞は名詞の後ろに置くのが基本
このルールをマスターすれば、イタリア語の文章が文法的にも正しくなり、自信を持って会話できるようになりますよ。
さあ、あなたも今日から、色々な形容詞を組み合わせて、自分だけの文章を作ってみてくださいね！
【練習問題の答え】
un amico simpaticouna casa biancadei libri nuovidelle ragazze alte