これで迷わない!イタリア語「essere」と「avere」の決定的な違いと使い方


イタリア語の勉強を始めたばかりの方、そしてもう少し深くイタリア語 文法を理解したいと思っている方へ。

イタリア語の動詞の中でも、特に重要で、かつ多くの人がつまづきやすいのが「essere」と「avere」です。この2つは、日本語の「〜です」や「〜を持っている」といった意味だけでなく、過去形を作るための助動詞としても使われるため、その使い分けはイタリア語学習の大きな壁となります。

essereavereどっちを使えばいいの?」

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、イタリア語 essere avere 違いを、初心者の方でもわかるように徹底的に解説していきます。例文をたくさん使って、それぞれの意味と役割をしっかり理解しましょう。

1. そもそも「essere」と「avere」ってどんな意味?

まずは、単独の動詞としてのessereavere意味と使い方をみていきましょう。

essere:存在や状態を表す「〜です」

英語の「be動詞」にあたるのがessereです。人や物の存在、場所、状態、職業、性質などを表します。

  • Io sono uno studente. (私は学生です。)

  • Lui è italiano. (彼はイタリア人です。)

  • La casa è a Roma. (その家はローマにあります。)

avere:所有や感覚を表す「〜を持っている」

英語の「have」にあたるのがavereです。物の所有だけでなく、年齢や身体的な感覚もavereを使って表現します。

  • Ho una macchina. (私は車を持っています。)

  • Hai 20 anni? (あなたは20歳ですか?)

  • Ho fame. (私はお腹が空いています。)

2. イタリア語「essere」と「avere」はなぜ使い分けが必要なの?

essere avere なぜ使い分けが必要なのか。その最大の理由は、過去形(近過去)を作る際に、助動詞として異なる役割を持つからです。この決定的な違いを理解することが、イタリア語の文法をマスターする鍵となります。

essereを助動詞として使う動詞

主に「移動」や「変化」を表す動詞が、essereを助動詞として使います。

例えば、「行く (andare)」や「来る (venire)」、「到着する (arrivare)」などがこれにあたります。

  • Sono andato a scuola. (私は学校へ行きました。)

  • Sei venuto in Italia. (あなたはイタリアに来ました。)

avereを助動詞として使う動詞

essereを助動詞として使わない、それ以外のほとんどの動詞はavereを助動詞として使います。

目的語をとる動詞(他動詞)は、必ずavereを使います。

  • Ho mangiato la pizza. (私はピザを食べました。)

  • Hai visto il film? (あなたは映画を見ましたか?)


3. 「essere」と「avere」を使い分けるための3つのポイント

イタリア語 過去形 essere avere使い分けを簡単にするための覚え方を紹介します。

【ポイント1:動詞の意味で判断する】

「行く」「来る」などの「移動」や、「生まれる」「死ぬ」などの「変化」を表す動詞はessereを使うと覚えましょう。

【ポイント2:目的語があるか判断する】

「〜を」「〜に」という目的語(名詞)がつく動詞(他動詞)は、avereを使います。

  • Ho mangiato la pizza. (ピザを食べる)→ 目的語 la pizza があるので avere を使う。

【ポイント3:例外に注意する】

「遊ぶ (giocare)」や「泳ぐ (nuotare)」など、特定の動詞は自動詞にもかかわらずavereを使います。こうした不規則動詞は、例文をたくさん読んで、耳で慣れていくのが一番の練習方法です。


4. 練習問題で確認しよう!

最後に、essere avere 練習問題に挑戦して、理解度をチェックしてみましょう。

    1. Io (__) a casa. (私は家にいます。)

    1. (__) il libro. (私は本を持っています。)

    1. Lui (__) a Roma ieri. (彼は昨日ローマに着きました。)

正解は...

  1. sono (家という存在を表すので essere

  2. ho (本を所有しているので avere

  3. è arrivato (到着は移動なので essere

どうでしたか?少しでもイタリア語勉強が楽しくなったら嬉しいです。この文法をマスターして、次のステップに進んでいきましょう。

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