【失敗しない】イタリアのワイナリー巡り!テイスティングを100倍楽しむための完全ガイド


「本場イタリアのワイナリーで、美味しいワインを飲んでみたい!」

そう思い描く方は多いのではないでしょうか。広大なブドウ畑を眺めながら、その土地で造られたワインを味わう体験は、イタリア旅行のハイライトの一つです。

しかし、「テイスティングってどうすればいいの?」「マナーが分からなくて不安…」と感じている人もいるかもしれません。

でも、心配ご無用です。今回は、初心者でも安心してテイスティングを楽しめるように、その手順やマナー、そして旅をさらに豊かにするヒントを分かりやすく解説します。


1. テイスティングの前に知っておきたいこと

ワイナリーを訪れる前に、いくつかの重要なポイントを押さえておきましょう。

  • 事前予約は必須!: 特に小規模な家族経営のワイナリーでは、飛び込みの訪問は受け入れていないことがほとんどです。必ず事前にメールや電話で予約を取りましょう。

  • 時間はゆったりと: テイスティングには、説明や質疑応答の時間を含め、1時間以上かかるのが一般的です。時間に余裕を持って訪問しましょう。

  • 運転手はNG: ワインを試飲するため、車での訪問は避けましょう。公共交通機関やタクシーを利用するか、専用のテイスティングツアーに参加するのが賢明です。


2. テイスティングを100倍楽しむための3つのステップ

テイスティングは、ただ飲むだけではありません。五感をフル活用することで、ワインの奥深い世界をより深く知ることができます。

STEP1:【見る】色と透明度を観察する

グラスを傾け、光にかざしてワインの色をじっくりと観察します。

  • 白ワイン: 若いうちは緑がかった黄色ですが、熟成が進むと黄金色に変わります。

  • 赤ワイン: 若いうちは紫がかったルビー色ですが、熟成すると茶色がかったレンガ色になります。

色が濃いほど、ブドウの品種や気候、造り方によって風味が豊かな傾向にあります。

STEP2:【香りをかぐ】ワインの物語を嗅ぎ分ける

まずはグラスを回さずに、鼻を近づけて香りをかぎます。これは、ブドウ本来の香り(フルーツや花の香り)を感じるためです。

次に、グラスをゆっくりと回して空気に触れさせます。こうすることで、より複雑な香り(樽やスパイス、熟成した香り)が立ち上ってきます。まるで香りの物語を読んでいるような気分になりますよ。

STEP3:【味わう】口の中でワインと対話する

少量を口に含み、すぐに飲み込まずに舌の上で転がすように味わいます。

  • 甘みや酸味: 舌の先や両脇で感じます。

  • 渋み(タンニン): 舌の付け根や上あごで感じます。この渋みがワインの骨格を形成します。

  • アルコール度数: 喉の奥で感じる熱さです。

これらの要素をじっくりと感じ取ることで、そのワインが持つ個性やバランスを理解することができます。


3. 知っておきたいテイスティングのマナー

  • 香水はNG: 強い香水は、ワインの繊細な香りを妨げてしまいます。テイスティングの際は、香水の使用を控えましょう。

  • 吐器(トワール)を使う: 全てのワインを飲み干す必要はありません。味がわかればOKです。特に複数のワインを試飲する場合、用意された吐器に吐き出すのがマナーです。

  • 質問は積極的に!: わからないことがあれば、遠慮なく生産者やスタッフに質問してみましょう。彼らの話を聞くことで、ワインがさらに美味しく感じられます。

  • 気に入ったら購入を検討: テイスティングは、気に入ったワインを見つけるためのものです。気に入ったワインがあれば、購入することで感謝の気持ちを伝えることができます。

テイスティングは、ワインのプロになるためのものではありません。大切なのは、その土地の風土や造り手の情熱に触れ、「美味しい!」という感動を味わうことです。

この記事を参考に、あなただけの素敵なイタリアワインの旅を楽しんでくださいね。

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