知ればもっとおいしい!イタリアのパスタ種類と、ソースのベストな組み合わせ
「パスタって、スパゲッティだけじゃないの?」
そうなんです!一口に「パスタ」といっても、その種類はなんと500以上あると言われています。形や太さ、材料もさまざまで、それぞれに合うソースも決まっています。
今回は、そんな奥深いイタリアのパスタの世界を、種類からおすすめのソースの組み合わせまで、わかりやすくご紹介します。この記事を読めば、いつものパスタ料理がもっと楽しく、もっとおいしくなること間違いなしです!
なぜ、パスタの種類はこんなに多いの?
イタリアは南北に長い国。気候や風土が地域ごとに異なるため、それぞれの土地で採れる食材や食文化に合わせて、多種多様なパスタが生まれました。
北イタリア: 軟質小麦と卵を使った「生パスタ」が主流です。バターやチーズ、肉を使った濃厚なソースと相性抜群。
南イタリア: 硬質小麦を使った「乾燥パスタ」が中心です。温暖な気候で育つトマトやオリーブオイル、魚介類と組み合わせることが多いです。
このように、パスタの種類とソースには、イタリアの豊かな地方文化が深く関わっているんですね。
まずは知っておきたい!代表的なパスタの種類
1. ロングパスタ(長いパスタ)
日本でもおなじみの、細長いタイプのパスタです。
スパゲッティ (Spaghetti):
最もポピュラーなパスタ。太さはおよそ1.8mm。どんなソースとも相性が良い万能タイプです。特にトマトソースやオイルソースなど、比較的シンプルなソースと合わせるのがおすすめです。
カッペリーニ (Capellini):
「髪の毛」という意味を持つ、とても細いパスタ。冷製パスタや、軽めのオイルソースにぴったり。
フェットチーネ (Fettuccine) / タリアテッレ (Tagliatelle):
幅広の平打ち麺。タリアテッレは北イタリアの郷土パスタです。もちもちとした食感で、ミートソースやクリームソースなど、濃厚なソースがよく絡みます。
2. ショートパスタ(短いパスタ)
形がユニークで、見た目も楽しいパスタです。
ペンネ (Penne):
「ペン先」のような斜めにカットされた筒状のパスタ。表面に溝(リガーテ)がついているタイプは、ソースがよく絡みます。トマトソースやクリームソースなど、濃厚なソースと相性が良いです。
フジッリ (Fusilli):
「らせん」状のねじれたパスタ。ソースが渦の間にしっかりと入り込み、具材との絡みも抜群。
ファルファッレ (Farfalle):
「蝶々」という意味を持つ、かわいらしいリボン状のパスタ。サラダやスープの具材としても使われます。軽めのソースや、具材と一緒に楽しむのがおすすめです。
コンキリエ (Conchiglie):
「貝殻」の形をしたパスタ。大きなコンキリエは中に具材を詰めることもあります。
3. 詰め物パスタ(中に具材が入ったパスタ)
生地で具材を包んだ、ご馳走感のあるパスタです。
ラビオリ (Ravioli):
四角い形が一般的で、肉やチーズ、野菜などを詰めて作られます。スープに入れたり、バターとセージなどのシンプルなソースでいただきます。
トルテッリーニ (Tortellini):
小さく指輪状にねじったパスタ。スープに入れて食べることが多い、北イタリアの伝統的なパスタです。
パスタとソースのベストな組み合わせ
パスタ料理をおいしく仕上げるには、「ソースと麺の相性」がとても大切です。
細いパスタには、軽いソースを:
カッペリーニなどの細いパスタには、オイルベースのソースや冷製ソースがおすすめです。麺が繊細なので、重いソースだとバランスが悪くなってしまいます。
太いパスタ・平打ちパスタには、濃厚なソースを:
スパゲッティよりも太いスパゲットーニや、フェットチーネなどの平打ちパスタは、ボロネーゼ(ミートソース)やカルボナーラ、クリームソースなど、しっかりとした味のソースとよく合います。
穴や溝のあるパスタには、具材とソースが絡むソースを:
ペンネやフジッリは、パスタ自体にソースが絡みやすいので、具材がごろっと入ったトマトソースなどがおすすめです。
まとめ
イタリアのパスタは、形や太さが違うだけでなく、それぞれに個性があり、相性の良いソースも決まっています。
もし、今日のごはんがパスタなら、いつもと違うパスタを選んでみませんか?パッケージに書いてあるおすすめのソースを参考にしてみるのも良いですし、今回ご紹介した組み合わせを試してみるのも楽しいですよ。
知れば知るほど奥深いパスタの世界。ぜひ、お気に入りのパスタとソースの組み合わせを見つけて、本格的なイタリアの味を楽しんでみてくださいね!