イタリア語の履歴書・職務経歴書の書き方|就職活動で成功するためのポイント


イタリアでの就職や留学後のキャリア形成を考えるとき、避けて通れないのが 履歴書(Curriculum Vitae:CV)職務経歴書(Lettera di Presentazione/カバーレター) の準備です。
日本の履歴書とは大きく異なるため、正しい形式を理解しておくことが大切です。


1. イタリアの履歴書(CV)の特徴

日本との違い

  • 定型フォーマットはなく、自分で作成するのが一般的

  • A4サイズ1〜2枚に収める

  • 学歴よりも 実務経験・スキル が重視される

  • 写真の添付は任意(最近は不要な場合が多い)

基本構成

  1. Dati personali(個人情報)
    氏名・住所・電話番号・メールアドレス・生年月日など
    👉 個人番号や性別、家族構成は書かないのが一般的

  2. Profilo personale(自己紹介/職務要約)
    2〜3行で強みやキャリアの方向性を簡潔に記述

  3. Esperienza professionale(職務経験)
    会社名・所在地・勤務期間・役職・具体的な業務内容
    👉 箇条書きで成果や担当業務を明確に

  4. Formazione(学歴・資格)
    学校名・専攻・取得資格

  5. Competenze(スキル)
    語学力・ITスキル・専門スキルを具体的に記載

  6. Altri dati(その他)
    ボランティア経験・研修・趣味など(応募職種に関連するもの)


2. 職務経歴書(カバーレター)の書き方

イタリアでは Lettera di Presentazione(自己PRを兼ねた送付状) が重視されます。

書き方の流れ

  1. 宛名と日付
    企業名・担当者名を明記(不明な場合は「Alla cortese attenzione del Responsabile delle Risorse Umane」など)

  2. 導入部分
    応募のきっかけ、求人情報の入手先を記載

  3. 自己PR
    経験・スキルが企業にどう貢献できるかを具体的にアピール

  4. 結び
    面接希望の旨と感謝の言葉で締める

👉 分量はA4 1枚以内に簡潔にまとめるのが一般的です。


3. よく使う表現例

  • Sono interessato/a alla posizione di...
    (…のポジションに興味があります)

  • Ritengo che le mie competenze possano contribuire a...
    (私のスキルが…に貢献できると考えます)

  • Resto a disposizione per un colloquio conoscitivo.
    (面接の機会をいただければ幸いです)


4. 作成時の注意点

  • 長すぎないこと:履歴書は1〜2枚、カバーレターは1枚

  • 誤字脱字チェック:スペルミスはマイナス評価に直結

  • 誇張しすぎない:具体的な実績や数値を入れると信頼性が増す

  • PDF形式で送付:レイアウト崩れを防ぐため


まとめ

イタリアでの就職活動では、

  • 履歴書はスキルと経験を強調

  • 職務経歴書(カバーレター)は応募先ごとにカスタマイズ

が成功のカギです。

しっかりとイタリア流のルールを押さえて準備すれば、採用担当者に好印象を与えることができます。

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