イタリア語のメール:件名と本文の書き方
ビジネスや留学、友人との交流など、イタリア語でメールを書く機会は意外と多いものです。特に件名(oggetto)と本文(testo)の書き方は、相手に与える印象を大きく左右します。ここでは、イタリア語のメールマナーと件名・本文の書き方のポイントを詳しく解説します。
1. 件名(Oggetto)の書き方
イタリア語メールでは件名が非常に重要です。短く、具体的で、内容がひと目で分かるように書きます。
件名のポイント
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簡潔に(6~10語程度が理想)
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目的を明確に(依頼・確認・案内など)
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曖昧な表現は避ける
例
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Richiesta di informazioni sul corso di lingua (語学コースに関する情報の依頼)
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Conferma dell’appuntamento del 15 marzo (3月15日のアポイント確認)
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Invio dei documenti richiesti (ご依頼いただいた書類送付)
2. 本文(Testo)の基本構成
イタリア語のメールは、以下の流れが基本です。
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挨拶(Saluto iniziale)
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Gentile Sig. Rossi, (ロッシ様へ)
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Spett.le Azienda ABC, (ABC社 御中)
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導入文(Introduzione)
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Mi permetto di contattarla in merito a...
(〜についてご連絡差し上げます) -
Le scrivo per chiederLe informazioni riguardo a...
(〜に関して情報をお願いしたくご連絡します)
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本文(Corpo del messaggio)
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要点を簡潔にまとめる。
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一文を長くしすぎず、丁寧な言葉遣いを心がける。
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結びの文(Conclusione)
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In attesa di un Suo gentile riscontro, porgo cordiali saluti.
(ご返信をお待ちしております。敬具。) -
La ringrazio per la disponibilità e porgo distinti saluti.
(ご対応に感謝申し上げます。敬具。)
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署名(Firma)
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Cordiali saluti,
Mario Bianchi
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3. フォーマルとインフォーマルの違い
フォーマルメール(ビジネス・先生への連絡)
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丁寧な敬称を使う(Lei, La)。
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結びの表現も改まったものを使う。
インフォーマルメール(友人・同僚)
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Ciao Marco, (マルコ、こんにちは)
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A presto! (またね!)
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Un abbraccio, (ハグを込めて)
4. よく使うフレーズ集
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Come da accordi precedenti... (以前の合意のとおり…)
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Le allego il documento richiesto. (ご依頼の書類を添付いたします)
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Spero che stia bene. (お元気でお過ごしでしょうか)
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Mi faccia sapere se... (〜であればお知らせください)
まとめ
イタリア語メールでは、件名は簡潔に・本文は丁寧に・結びは適切にが基本です。フォーマルかインフォーマルかを意識して表現を変えることで、相手に好印象を与えられます。