イタリアの象徴!ピサの斜塔とコロッセオを巡る旅
イタリアには、一度は訪れたい魅力的な観光地がたくさんありますね!今回は、その中でも特に有名な「ピサの斜塔」と「コロッセオ」に焦点を当てて、その歴史や見どころをご紹介します。これらの古代の遺産は、訪れる人々に感動と興奮を与え続けています。
ピサの斜塔:なぜ傾いた?その歴史と魅力
ピサの斜塔といえば、やはりその「傾き」が最大の特徴。このユニークな塔は、ピサの大聖堂の鐘楼として1173年に建設が始まりました。しかし、着工から間もなく、ピサ特有の軟弱な地盤が原因で傾き始めたのです。
建設は中断と再開を繰り返しながら、1372年にようやく完成しましたが、傾いたままの状態でした。一時、垂直方向から5.5度も傾いていましたが、長期にわたる保存・修復工事により、現在は約3.99度で安定しています。この驚くべき傾きと、ゴシック様式とロマネスク様式が融合した美しいデザインが、ピサの斜塔を世界中から愛される名所へと押し上げたのです。
塔の内部はらせん階段になっており、運が良ければ(そして予約が取れれば!)頂上まで登ることもできます。そこから見えるピサの街並みは格別ですよ。また、ピサの斜塔は、1987年にドゥオーモ(大聖堂)や洗礼堂などと共に「ピサのドゥオモ広場」として世界遺産に登録されています。
ピサの斜塔の豆知識:
建設期間: 約199年(1173年~1372年)
高さ: 約55.86m
階段数: 296段
傾斜角度: 現在約3.99度
有名な逸話: 物理学者ガリレオ・ガリレイが、この塔から物を落として「落下の法則」の実験を行ったという伝説があります。
コロッセオ:古代ローマの熱狂と歴史の証人
ローマの中心部にそびえ立つコロッセオは、古代ローマ帝国の偉大さを物語る象徴的な建造物です。西暦70〜72年頃、皇帝ウェスパシアヌスによって建設が開始され、息子のティトゥス帝の治世である80年に完成しました。正式名称は「フラウィウス円形闘技場」ですが、近くにあったネロ帝の巨大な像「コロッスス」にちなんで「コロッセオ」と呼ばれるようになりました。
この壮大な円形闘技場は、当時約5万人もの観客を収容できたと言われています。ここで繰り広げられたのは、剣闘士同士の激しい戦いや、剣闘士と猛獣の死闘、さらには模擬海戦や公開処刑など、想像を絶するスペクタクルでした。これらの催しは、市民を熱狂させ、時には政治的な目的も兼ねて行われていたと考えられています。
コロッセオは、その後の時代には採石場として利用されたり、地震で損壊したりと、数奇な運命をたどってきました。しかし、その威厳ある姿は今もなお残り、1980年には「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」の一部として世界遺産に登録されています。
コロッセオの豆知識:
建設: 西暦70年頃〜80年
収容人数: 約5万人
主な用途: 剣闘士試合、猛獣狩り、模擬海戦、公開処刑など
建築様式: 各階のアーチにドーリア式、イオニア式などの古代ギリシャ建築の様式が見られます。
ピサの斜塔のユニークな傾きと、コロッセオの壮大な歴史。どちらもイタリアを訪れた際には、ぜひ生で体感していただきたい、忘れられない体験となるはずです。