イタリア語ビジネス電話応対:スマートに対応するための決定版フレーズ集
イタリアのビジネスシーンにおいて、電話応対は重要なコミュニケーションの一つです。しかし、イタリア語の電話は、話し方が情熱的で、スピードも速いため、慣れないうちは戸惑ってしまうかもしれません。
重要なのは、「丁寧な敬称(Lei)」を使いつつ、「何を求めているか」を明確に伝えることです。ここでは、**「受話」「取り次ぎ」「伝言」「トラブル対応」**という4つのステップで使える、イタリア語のプロフェッショナルな電話応対フレーズをご紹介します。
1. 電話を受ける・名乗る・用件を尋ねる
電話がかかってきたら、日本の「もしもし」にあたるフレーズと会社名を明確に伝え、誰からの電話かを確認します。
日本語 | イタリア語フレーズ(発音の目安) |
(もしもし)、〇〇社でございます。 | Pronto, Ditta [会社名]. (プロント、ディッタ [会社名]) |
どちら様でいらっしゃいますか? | Con chi parlo? (コン キ パルロ?) |
どのようなご用件でしょうか? | Qual è l'oggetto della Sua chiamata? (クアル エ ロッジェット デッラ スーア キアマーテ?) |
〇〇様をお願いできますか? | Vorrei parlare con il Signor/la Signora [名前], per favore. (ヴォッレイ パルラーレ コン イル シニョール/ラ シニョーラ [名前]、ペル ファヴォーレ) |
💡 必須マナー:「Lei(レイ)」を使う
ビジネスの電話では、**二人称単数敬称の「Lei(レイ)」**を常に使用しましょう。これだけで相手に丁寧な印象を与えられます。(例: Lei è... あなたは〜です)
2. 担当者への「取り次ぎ」と「保留」
相手が求めている担当者がいる場合、在席確認や保留の際に使うフレーズです。
日本語 | イタリア語フレーズ(発音の目安) |
少々お待ちください。 | Un momento, per favore. (ウン モメント、ペル ファヴォーレ。) |
おつなぎいたします。 | Glielo passo subito. (グリェーロ パッソ スービト。) |
恐れ入ります、ただいま席を外しております。 | Mi dispiace, ma in questo momento non c'è. (ミ ディスピアチェ、マ イン クエスト モメント ノン チェ。) |
〇〇は別の電話に出ております。 | Il Signor/la Signora [名前] è occupato/a in un'altra telefonata. (イル シニョール/ラ シニョーラ [名前] エ オックパート/ア イン ウナルトラ テレフォナータ。) |
🚨 在席確認後の復帰フレーズ
保留を解除し、相手に状況を伝える際は、まず**「Grazie per aver atteso.」**(グラツィエ ペル アヴェール アッテーゾ:お待ちいただきありがとうございます)と一言添えるのがスマートです。
3. 担当者不在時の「伝言」と「折り返し」
担当者が不在の場合や手が離せない場合に、相手に伝言を頼むか、折り返しの提案をします。
日本語 | イタリア語フレーズ(発音の目安) |
伝言を承りましょうか? | Vuole lasciare un messaggio? (ヴオーレ ラッシャーレ ウン メッサーッジオ?) |
伝言をお願いしてもよろしいでしょうか? | Potrei lasciare un messaggio? (ポトレイ ラッシャーレ ウン メッサーッジオ?) |
後ほど、折り返しお電話させましょうか? | Le faccio richiamare più tardi? (レ ファッチョ リキアマ―レ ピュ タルディ?) |
お電話番号をいただけますでしょうか? | Potrebbe darmi il Suo numero di telefono? (ポトレッベ ダルミ イル スオ ヌーメロ ディ テレーフォノ?) |
メールアドレスをいただけませんか? | Potrebbe darmi il Suo indirizzo email? (ポトレッベ ダルミ イル スオ インディリッツォ イーメル?) |
4. トラブル・聞き返し時に役立つフレーズ
イタリア語のスピードについていけない時や、回線が悪い時など、トラブルの際に使える重要なフレーズです。曖昧にせず、正直に伝えることが、誤解を防ぐ鍵です。
日本語 | イタリア語フレーズ(発音の目安) |
もう少しゆっくり話していただけますか? | Può parlare più lentamente, per favore? (プオ パルラーレ ピュ レンタメンテ、ペル ファヴォーレ?) |
すみません、よく聞き取れませんでした。 | Mi scusi, non ho capito bene. (ミ スクージ、ノン オ カピート ベーネ。) |
もう一度繰り返していただけますか? | Può ripetere, per favore? (プオ リペーテレ、ペル ファヴォーレ?) |
(回線が遠くて)よく聞こえません。 | Non La sento bene. (ノン ラ セント ベーネ。) |
失礼ですが、お名前のスペルを教えていただけますか? | Potrebbe farmi lo spelling del Suo nome, per favore? (ポトレッベ ファールミ ロ スペッリング デル スオ ノーメ、ペル ファヴォーレ?) |
これらのフレーズを準備しておけば、突発的なイタリア語の電話にも自信を持って対応できるようになるでしょう。
あなたが電話をかける側の場合、一番最初にどのようなフレーズで相手に話しかけますか?