イタリア語での貿易事務:必要書類と表現のポイント完全ガイド
国際貿易の現場では、書類の作成や確認が業務の中心です。イタリアとの貿易では、イタリア語での書類作成や読み取りが必要になるケースもあります。
この記事では、イタリア語での貿易事務における主要書類の種類や実務で使える表現、注意点を解説します。
1. 貿易事務でよく使うイタリア語書類
1-1. 商業インボイス(Fattura commerciale)
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商品名、数量、単価、総額を記載
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税金(IVA)や支払い条件も明記
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貿易決済や輸入申告に必須
イタリア語でよく使う表現例
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Quantità(数量)
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Prezzo unitario(単価)
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Totale(合計)
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Condizioni di pagamento(支払条件)
1-2. 梱包明細書(Packing List / Lista di imballaggio)
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梱包の内容を詳細に記載
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重量や箱数、容積などを明確にする
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輸送業者や通関で必要
表現例
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Peso netto(正味重量)
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Peso lordo(総重量)
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Numero colli(箱数)
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Dimensioni(寸法)
1-3. 船荷証券(Bill of Lading / Polizza di carico)
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海上輸送で貨物の受け渡しを証明
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輸送契約や受取人情報を記載
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通関・支払条件の確認にも使用
表現例
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Mittente(発送者)
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Destinatario(受取人)
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Porto di carico(積地港)
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Porto di sbarco(陸揚港)
1-4. 原産地証明書(Certificato di origine)
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商品の原産国を証明する書類
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関税や輸入規制で必要になることがある
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Chamber of Commerce(商工会議所)発行が一般的
2. イタリア語貿易書類作成のポイント
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正確な翻訳
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商品名や数量、単位はイタリア語に正しく訳す
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英語併記もあると通関でスムーズ
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日付・数字表記
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イタリアでは日付を「日/月/年」で表記
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小数点はカンマ(,)、千の位はドット(.)で表記することが多い
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署名・捺印
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必要書類には会社代表の署名または捺印を忘れずに
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貿易条件(Incoterms)の明記
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FOB, CIFなど、取引条件を明確にする
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イタリア語表記:Franco a bordo(FOB)、Costo, Assicurazione e Frette(CIF)
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3. 貿易事務でのイタリア語の実務例
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受注確認書(Ordine confermato)
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請求書送付メール(Invio fattura)
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納期や配送条件の確認(Conferma data di consegna / Condizioni di spedizione)
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支払い条件の交渉(Termini di pagamento)
ポイント
丁寧な表現とビジネスイタリア語を使うことで、誤解やトラブルを防ぎやすくなります。
4. まとめ
イタリア語の貿易事務では、主要書類の種類と必要情報の理解が重要です。
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商業インボイス、梱包明細書、船荷証券、原産地証明書は必須
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数字表記や日付、貿易条件の記載に注意
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丁寧なイタリア語表現で書類を作成することがトラブル回避の鍵
これらのポイントを押さえれば、イタリアとの貿易業務をスムーズに進めることが可能です。