イタリア語のビジネスメール例文|使えるフレーズと書き方のポイント
イタリアとの取引や海外ビジネスで、メールは重要なコミュニケーション手段です。しかし、日本語のビジネスメールとは文体やマナーが異なり、失礼にならない書き方を知っておくことが大切です。
この記事では、イタリア語のビジネスメールで使える例文と書き方のポイントを、挨拶・依頼・確認・返信などのシーン別にわかりやすく解説します。
1. 基本のビジネスメール構成
イタリア語のビジネスメールは以下の順で構成すると自然です。
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宛名(Mittente / Destinatario)
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敬称をつける:Signore(男性)、Signora(女性)、Signori(複数)
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会社名や部署名を添えると丁寧
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挨拶(Saluto iniziale)
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例:Buongiorno(おはよう/こんにちは)、Gentile Signor Rossi(ロッシ様)
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本文(Corpo della mail)
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用件を簡潔に明確に書く
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丁寧な表現を心がける
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締めの挨拶(Saluto finale)
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Cordiali saluti(敬具に近い表現)
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Distinti saluti(よりフォーマルな表現)
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署名(Firma)
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名前・会社名・役職・連絡先を明記
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2. 挨拶と導入文の例
基本挨拶
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Buongiorno Signor Rossi,
→ ロッシ様、こんにちは -
Gentile Signora Bianchi,
→ ビアンキ様、拝啓
導入文(依頼・問い合わせ前)
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Spero che questa mail La trovi bene.
→ このメールが無事に届いていることを願います。 -
La contatto per conto della nostra azienda riguardo a…
→ 当社を代表して、…についてご連絡差し上げます。
3. 依頼・お願いの表現例
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Le sarei grato/a se potesse fornirmi ulteriori informazioni su…
→ …について追加情報をご提供いただけますと幸いです。 -
Potrebbe gentilmente inviare il documento entro venerdì?
→ 金曜日までに書類を送っていただけますでしょうか。 -
La prego di confermare la Sua disponibilità per la riunione.
→ 会議のご都合をご確認いただけますでしょうか。
4. 確認・報告の表現例
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Confermo di aver ricevuto la Sua mail e La ringrazio per le informazioni.
→ メールを受領したことをご確認いたします。情報ありがとうございます。 -
Vorrei confermare l’appuntamento fissato per martedì alle 10:00.
→ 火曜日の10時に設定されたアポイントを確認したいと思います。 -
Le comunico che il documento è stato inviato oggi.
→ 書類は本日送付済みであることをご連絡いたします。
5. 返信・お礼の表現例
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La ringrazio per la Sua tempestiva risposta.
→ ご迅速なご返信ありがとうございます。 -
Apprezzo molto la Sua disponibilità e collaborazione.
→ ご協力とご尽力に深く感謝いたします。 -
Resto a Sua disposizione per ulteriori chiarimenti.
→ 追加のご質問があれば、どうぞご連絡ください。
6. メールの締め方と署名
締めの挨拶
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Cordiali saluti → 敬具
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Distinti saluti → よりフォーマル
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Con stima → 尊敬を込めて
署名例
Mario Rossi
Responsabile Vendite
ABC S.p.A.
Tel: +39 012 3456789
Email: mario.rossi@abc.it
7. ビジネスメール作成のポイント
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件名は簡潔に
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「Richiesta informazioni sul contratto」契約に関する問い合わせ
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「Conferma appuntamento」アポイント確認
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文章は短く明確に
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1文につき1つの要件
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長文は避け、箇条書きで整理
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丁寧な敬語表現を使う
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Lei(敬称代名詞)を使うことで礼儀正しい印象に
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過度なカジュアル表現は避ける
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署名は必ず明記
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名前・会社名・役職・連絡先をセット
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まとめ
イタリア語のビジネスメールは、挨拶・本文・締め・署名の順序を守り、丁寧で簡潔な文章を心がけることが大切です。
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挨拶や導入文で相手への配慮を示す
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依頼・確認・返信は簡潔で明確に
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署名と締めの挨拶を正式に記入
これらのポイントを押さえることで、イタリア語でも失礼なく、スムーズなビジネスメールを送ることができます。