イタリア語のスラングリスト|ネイティブがよく使う日常表現まとめ


イタリア語を勉強していると、教科書には出てこない言葉がたくさん出てきますよね。
街中やSNS、映画やドラマでよく耳にする「スラング(俗語)」は、ネイティブのリアルな会話には欠かせません。
今回は、ネイティブが日常的によく使うイタリア語スラングを、意味・使い方・ニュアンス付きでわかりやすく解説します。


目次

  1. スラングとは?

  2. よく使われるイタリア語スラング一覧

  3. 若者言葉・SNSスラング

  4. ポジティブなスラング

  5. ネガティブ・皮肉系スラング

  6. 注意が必要な下品・強いスラング

  7. スラングを使うときの注意点

  8. まとめ


1. スラングとは?

スラング(slang)は、友人や家族、SNSなどのカジュアルな場面で使われるくだけた言葉です。
文法的には正しくなくても、リアルなイタリア人同士の会話では非常に頻繁に登場します。

ただし、ビジネスやフォーマルな場では避けるべき表現もあるため、使うシーンを見極めるのが大切です。


2. よく使われるイタリア語スラング一覧

スラング 意味 ニュアンス・使い方例
Figata! 最高!すごい! 「Che figata!(なんて最高なんだ!)」友達同士のポジティブ表現。
Boh さあね/知らないよ 返答に困った時の定番。「Non lo so(知らない)」より軽い。
Magari! そうなったらいいのに! 「宝くじ当たるといいな」「Magari!」のように希望を表現。
Figo / Figa かっこいい/イケてる 服・人・物などに使う。「Quel ragazzo è figo.(あの彼、イケてる)」
Che palle! 面倒くさい!うんざり! 直訳は「なんて玉だ!」→不満のスラング。軽い愚痴に使われる。
Meno male! よかった! 「Meno male che sei arrivato!(来てくれてよかった!)」
Dai! もう!/ねえ!/頑張って! 状況により変化。「Dai, andiamo!(さあ行こう)」など。
Uffa! やだなあ/退屈! 子どもから大人まで使う小さな不満表現。
Tipo 〜みたいな/〜的な 若者言葉で「like(英語)」に近い。例:「Era tipo bellissimo!」
Bella! よっ!元気? 若者同士の挨拶。「Ciao!」よりストリートっぽい雰囲気。

3. 若者言葉・SNSスラング

スラング 意味 使い方・解説
LOL / Ahah 笑(日本の「w」) オンラインでの笑い。英語のLOLと同じ。
OMG! / Oddio! なんてこと! 驚き・ショックを表す感嘆詞。
Top! 最高!完璧! 「Bellissimo!」の短縮的スラング。
Bro / Fra 兄弟・仲間 英語の「bro」と同じ。若者同士でよく使う。
Spoilerare ネタバレする 英語「spoiler」からの派生。「Non spoilerare il film!」など。

4. ポジティブなスラング

スラング 意味 ニュアンス
Grande! すごい!やるじゃん! 相手を褒めるときに。
Spacca! めっちゃイケてる! 「この曲spacca!(この曲、最高!)」など。
Mitico! 伝説的だ!最高! 褒め言葉。「Sei mitico!(お前最高!)」
Ci sta! いいね!合ってる! 賛同や同意を示すスラング。「Ci sta l’idea.(いい考えだね)」

5. ネガティブ・皮肉系スラング

スラング 意味 使い方例
Ma dai! うそでしょ!まじで? 驚き・呆れ。トーン次第で皮肉にもなる。
Che schifo! 気持ち悪い!最悪! 食べ物や状況に対しても使う。
Ma che cavolo! なんだよ!どういうこと? 英語の「What the heck!」に近い。
Non me ne frega niente どうでもいい 少し冷たい印象。「興味ない」ニュアンス。
Figurati! 気にしないで!/まさか! 文脈によりポジティブにも皮肉にも。

6. 注意が必要な下品・強いスラング

日常では避けた方が良い、強めの表現も存在します。
映画や若者文化では耳にしますが、使用は控えましょう。

スラング 意味 注意点
Cavolo / Cazzo ちくしょう/くそ 後者は非常に強い言葉。フォーマルNG。
Porca miseria! なんてこった! 驚き・怒りの表現。宗教由来のため控えめに。
Stronzo / Scemo バカ/嫌なやつ 強い侮辱になることも。親しい仲以外では避ける。

7. スラングを使うときの注意点

  • 親しい関係でのみ使うのが基本。

  • 職場やビジネスメールでは避ける。

  • 地域差がある(ローマ、ナポリ、ミラノで使い方が異なる)。

  • 英語や日本語と同じく、トーンと場面が命


8. まとめ

イタリア語のスラングを覚えると、ネイティブ会話が一気に楽しくなります。
映画のセリフやSNSのコメントもぐっと理解しやすくなり、自然な会話表現が身につきます。

💬ポイント

  • 日常会話では「Boh」「Dai」「Figata」が鉄板!

  • 若者スラングでは「Top」「Fra」「Ci sta」がよく登場

  • 強い言葉は文脈に注意して使用

正しいシーンで使えば、あなたのイタリア語がより自然で生き生きとしたものになります。
ぜひ、少しずつ実践に取り入れてみましょう!

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