イタリア観光を120%楽しむためのマナーと習慣。レストランや店で嫌われないための心得


「イタリア旅行でレストランに入るとき、日本と同じ感覚で大丈夫?」「知らないうちに現地の人の気分を害してしまわないか心配……」

そんな不安を抱えていませんか?

イタリアは非常にオープンで陽気な国というイメージがありますが、実は歴史に裏打ちされた独自の「マナー」や「暗黙の了解」がしっかりと根付いている国でもあります。特にレストランやショップでの振る舞いは、相手の対応を大きく左右します。正しいマナーを知っているだけで、最高級のサービスを受けられたり、地元の人しか知らないような特別な体験ができたりすることもあるのです。

この記事では、イタリア観光を心ゆくまで楽しむために、絶対に知っておきたいレストランでの作法やお店での習慣、そして現地で「素敵なお客さん」として歓迎されるための心得を徹底解説します。


1. 【レストラン編】食事を最高に楽しむためのエチケット

イタリア人にとって食事は「人生の喜び」そのものです。その神聖な時間を尊重するためのポイントをまとめました。

挨拶はコミュニケーションの基本

レストランに入店した際、無言で席を探すのはNGです。入り口で必ず店員さんと目を合わせ、**「Buongiorno(ブォンジョルノ)」「Buonasera(ブォナセーラ)」**と挨拶をしましょう。これにより「私はあなたの店を尊重しています」という意思表示になります。

注文の順序とボリューム

イタリアのコース料理は、アンティパスト(前菜)、プリモ・ピアット(パスタ・リゾットなど)、セコンド・ピアット(肉・魚料理)、ドルチェ(デザート)という構成が基本です。

  • 心得: 必ずしも全コースを頼む必要はありませんが、パスタ一皿だけを2人でシェアするのは避けたほうが無難です。最低でも「1人1皿+アルファ」を心がけると、お店側に歓迎されます。

テーブルチェックが基本

お会計はレジに行くのではなく、テーブルで済ませるのがイタリア流です。

  • フレーズ: **「Il conto, per favore.(イル・コント、ペル・ファヴォーレ)」**と伝えましょう。

チップの考え方

イタリアではサービス料(Servizio)が含まれていることが多いため、必須ではありません。しかし、素晴らしいサービスを受けたと感じた際は、お釣りの小銭を残したり、数ユーロ(総額の5〜10%程度)を置くと、非常に喜ばれます。


2. 【バール(Bar)編】イタリア人の日常に溶け込むコツ

イタリアの街角にある「バール(カフェ)」には、特有のルールがあります。

「座る」か「立つ」かで料金が変わる

カウンターで立ち飲みする場合と、テーブル席に座る場合では、料金が倍以上変わることがあります。

  • 立ち飲み: レジで先に会計を済ませ、レシートをカウンターに出すスタイルが多いです。

  • テーブル: ウェイターが注文を取りに来るのを待ちます。ゆっくり休憩したい時に選びましょう。

カプチーノを頼む「時間帯」

イタリアでは「カプチーノは朝の飲み物」という習慣があります。

  • 注意点: 昼食後や夕食後にカプチーノを注文すると、驚かれることがあります(もちろん注文は可能ですが、食後は「エスプレッソ」で締めるのがイタリア流です)。


3. 【ショップ・買い物編】「客」としての正しい振る舞い

高級ブティックから地元の雑貨店まで、共通するマナーがあります。

商品に勝手に触れない

特に個人経営のショップやマーケットの青果店では、商品を自分で手に取る前に**「Posso vedere?(ポッソ・ヴェデーレ?:見てもいいですか?)」**と一言かけるのがマナーです。店員さんに取ってもらうのが、品質を保つためのルールである場合が多いです。

「いらっしゃいませ」への返事

店員さんが「Buongiorno」と声をかけてくれたら、必ず返しましょう。無視して商品を見始めるのは、イタリアでは失礼な行為にあたります。


4. 【教会・観光施設編】神聖な場所を訪れる際の注意

イタリアには美しい教会がたくさんありますが、そこは観光地である前に「祈りの場」です。

服装規定(ドレスコード)

露出の多い服装(タンクトップ、短いショーツなど)では入場を断られることがあります。

  • 対策: 夏場でも肩を隠すためのストールを一枚持っておくと重宝します。

写真撮影の可否

「撮影禁止」のサインがないか必ず確認しましょう。また、ミサ(礼拝)の最中に歩き回ったり、フラッシュを焚いたりするのは厳禁です。


5. 【習慣・マナー】日本人がやりがちな「実はNG」な行動

鼻をすするのは控えめに

イタリアをはじめヨーロッパでは、鼻をすする音は不快に感じられることが多いです。鼻をかむことは失礼には当たりませんので、我慢せずにハンカチやティッシュを使いましょう。

タクシーは「呼ぶ」もの

道端で手を挙げても、イタリアのタクシーは止まってくれません。

  • 正解: タクシー乗り場(Taxi Stand)へ行くか、アプリやホテルを通じて呼び出すのが基本です。

麺(パスタ)をすすらない

これは有名なマナーですが、パスタを食べる時に音を立ててすするのは避けましょう。スプーンを使わず、フォークだけで巻いて食べるのがイタリアで最もスマートな食べ方とされています。


6. トラブルを回避し、安全に旅を続けるために

マナーを守ることは、自分自身の身を守ることにも繋がります。

  • 過度な「お客様意識」を捨てる: イタリアでは店員と客は対等な関係です。横柄な態度はサービスを悪化させるだけでなく、トラブルの元になります。

  • 「No」をはっきり言う: しつこい客引きや不要なサービスに対しては、毅然とした態度で「No, grazie.(ノー、グラッツィエ)」と伝えましょう。


7. まとめ:心を開けば、イタリアはもっと優しくなる

イタリアのマナーや習慣は、突き詰めれば「相手へのリスペクト」です。

「郷に入っては郷に従え」という言葉通り、現地のルールを少し意識するだけで、現地の人々の態度は見違えるほど柔らかくなります。完璧にこなそうとする必要はありません。大切なのは、文化を尊重しようとするあなたの姿勢です。

今回ご紹介した心得を胸に、美しい街並み、絶品の料理、そして温かいイタリアの人々との交流を全力で楽しんできてください。あなたの旅が、最高の笑顔で満たされることを願っています!



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