本場イタリアの食文化を堪能!アペリティーボの楽しみ方とワインを美味しく飲むための基礎知識
イタリアを旅すると、夕暮れ時の広場や街角のバールが、オレンジ色のグラスを手にした人々で賑わっている光景を目にします。これは「アペリティーボ(Aperitivo)」と呼ばれる、イタリア人が何よりも大切にしている至福の時間です。
「ただのハッピーアワーと何が違うの?」「ワインの種類が多くて何を頼めばいいか分からない」と戸惑う方も多いかもしれません。しかし、アペリティーボの習慣とワインの基本さえ知れば、イタリアの夜はもっと自由に、もっと美味しくなります。
本記事では、イタリア流の粋な夕食前の過ごし方から、食事を格上げするワイン選びの基礎知識まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. イタリア人の生活の一部「アペリティーボ」とは?
アペリティーボとは、夕食の前に軽くお酒と軽食を楽しみながら、友人や家族とお喋りをして胃を活性化させる習慣のことです。イタリア語の「開く(Aprire)」が語源で、「食欲の扉を開く」という意味が込められています。
アペリティーボの楽しみ方
通常、夕方の18時頃から21時頃まで行われます。システムは至ってシンプルです。
ドリンクを注文する: 飲み物を一杯頼むと、ナッツやオリーブ、チップスなどのおつまみが無料で付いてくるのが基本です。
ビュッフェスタイル: 都市部の人気店では、カウンターに並んだ生ハム、チーズ、ブルスケッタ、パスタなどの軽食を自由に取れるスタイルも多く、「アペリ・チェーナ(夕食代わりのアペリティーボ)」として親しまれています。
ポイント: ここで満腹にするのではなく、あくまで「会話」と「食欲増進」を楽しむのがイタリア流の美学です。
2. アペリティーボで頼むべき定番ドリンク
何を頼むか迷ったら、まずはこの3つを試してみてください。
アペロール・スプリッツ (Aperol Spritz)
イタリアの夕暮れを象徴するオレンジ色のカクテル。アペロール(ハーブのリキュール)、プロセッコ、ソーダを混ぜたもので、程よい苦味と甘みが食欲をそそります。
プロセッコ (Prosecco)
イタリア北東部で作られるスパークリングワイン。シャンパンよりもフルーティーで軽やかなため、どんな料理にも合わせやすく、最初の一杯に最適です。
ネグローニ (Negroni)
ジンのキレとカンパリの苦味が効いた、少し強めの大人のカクテル。しっかりとしたおつまみ(生ハムや熟成チーズ)との相性が抜群です。
3. 知っておきたい!イタリアワインの基礎知識
ワインリストを見て立ち止まってしまわないよう、これだけは押さえておきたい基本を紹介します。
イタリアワインの「格付け」をチェック
ボトルやリストに書かれたアルファベットは、品質と個性を保証する指標です。
DOCG: 最高級格付け。厳しい基準をクリアした、特定の地域を代表するワイン。
DOC: 上質な銘柄。産地や製法が厳密に守られています。
IGT: 地元の伝統にとらわれず、自由な発想で作られた高品質なワインも多い。
料理との「マリアージュ」のコツ
「同じ産地のもの」を合わせるのが、失敗しない鉄則です。
北部(ピエモンテなど): 濃厚な肉料理には、力強い赤ワイン「バローロ」を。
中部(トスカーナなど): トマトソースのパスタやステーキには「キャンティ」が王道。
南部(シチリアなど): 魚介料理には、太陽をたっぷり浴びた爽やかな白ワインを。
4. ワインをより美味しく、スマートに楽しむマナー
堅苦しいルールはありませんが、少しの意識で体験の質が向上します。
グラスの持ち方
ボウル部分を持つと体温でワインが温まってしまうため、脚(ステム)の部分を持つのが一般的です。ただし、カジュアルな場ではあまり神経質になる必要はありません。
乾杯は「目を見て」
イタリア語で「Salute!(サルーテ)」や「Cin cin!(チンチン)」と発声する際、必ず相手の目を見ましょう。目を合わせない乾杯は「7年間の不運」を招くという迷信があるほど、イタリアでは大切にされている習慣です。
水も一緒に楽しむ
ワインの合間に水を飲むのは、イタリアではごく自然なことです。口の中をリセットし、脱水を防ぐことで、最後まで美味しく食事を楽しむことができます。
まとめ:イタリアの「喜び」をグラスに注いで
アペリティーボやワインの知識は、単なる情報の暗記ではなく、イタリア人の「人生を楽しむ天才的な感性」に触れるためのツールです。
「難しそう」と構える必要はありません。まずはバールのテラス席に座り、オレンジ色のカクテルや冷えたプロセッコを注文してみてください。そこに流れるゆったりとした時間と、周囲の賑やかな笑い声こそが、イタリア料理最高のスパイスとなります。
次の旅行やレストランでは、ぜひ自信を持って注文し、最高の「Salute!」を響かせてください。
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